ごみ固形燃料

[ ゴミコケイネンリョウ ]

解説

直訳してごみ固形化燃料とも呼ぶ。生ごみ・廃プラスチック、古紙などの可燃性のごみを、粉砕・乾燥したのちに生石灰を混合して、圧縮・固化したものをさす。乾燥・圧縮・形成されているため、輸送や長期保管が可能となり、熱源として利用される。
石炭との混用が可能であり、セメント焼成にも利用できる。発熱量は、1kg当り約5,000kcalで、石炭に近い。
現行法の体系下では、原料が廃棄物であるために、RDFの製造は一般廃棄物の中間処理方法のひとつとみなされ、市町村が事業主体となって焼却処理されている。RDFを焼却する処理施設は、ダイオキシン類をはじめ、大気汚染物質の排出抑制措置がとられ、粉塵の飛散防止、廃ガス処理、ダイオキシンの濃度測定などが義務付けられている。なお、廃熱は電気、スチームなどに利用されている。
2003年8月、三重県でRDFの自然発火による貯蔵施設の爆発・人身事故が発生した。自然発酵による発熱・発火が原因とされる。貯蔵に当たり、含水率を低く保って自然発酵を抑制することが必要とされる。
RDF需要の低下とも相まって、当初のRDF熱は、沈静してきている。

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