アオコ
[ アオコ ]
富栄養化の進んだ湖沼で、初夏から秋にかけて藻類が異常増殖して、湖沼水を緑色に変色させることがある。この緑色の粉をまいたような現象はアオコと呼ばれ、ペンキを流したようなマット状になることもある。この異常発生する藻類はミクロキスティス属やアナベナ属等の微小の藍藻類や時として緑藻類の場合がある。
アオコが発生すると、透明度が低下するばかりでなく、藻類が死滅してカビ臭を発したり、更には肝臓毒、神経毒などの有害な化学物質が作られることがあり上水道への利用が不適当となる。また、水中の溶存酸素が奪われるため、水生生物や魚類が死亡するなど、水産や観光上の被害をもたらしてきた。
対策としては富栄養化を防止することが根本であるが、アオコを捕食する鞭毛虫類等の動物プランクトン等を利用することなども考えられている。