アルキル鉛

[ アルキルナマリ ]

解説

メチル基(CH3-)、エチル基(C2H5-)などのアルキル基を1〜4個結合した鉛化合物の総称。一般的にはかつてアンチノック剤として自動車用燃料ガソリンに添加されテトラエチル鉛((C2H5)4Pb;四エチル鉛ともいう)、テトラメチル鉛((CH3)4Pb;四メチル鉛ともいう)をさすことが多い。テトラエチル鉛とテトラメチル鉛はともに無色透明、油状の重い液体(可燃性)で、両者はアンチノック剤として混合して使用される。特にテトラエチル鉛は肺や皮膚粘膜から容易に吸収され、毒性も強い。自動車から排気された鉛化合物による大気汚染が問題となって、現在では多くの国でガソリンへの添加が禁止されている。日本でも、大気汚染防止法第19条の2第1項の規定に基づき、ガソリンへのアルキル鉛の添加が禁止されている。

詳細解説

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