オクチルフェノール
[ オクチルフェノール ]
商品化されているのは主として4- (1,1,3,3- テトラメチルブチル)フェノール(C14H22O)で、4- tert- オクチルフェノールなどとも呼ばれる。
油溶性フェノール樹脂や界面活性剤の合成原料などの用途がある。オクチルフェノールの国内生産量(2000年)は10千トンで、その内637トン(6%)が界面活性剤原料として使用され、2.7千トン(2000年)のオクチルフェノールエトキシレートが生産された。オクチルフェノールエトキシレートの国内流通量はノニルフェノールエトキシレートの国内流通量の約1割に相当し、ノニルフェノールエトキシレートと同様に非イオン系界面活性剤として工業用の洗浄剤、分散剤として使われていると推定されている。
オクチルフェノールエトキシレーは環境水中で微生物分解され、オクチルフェノールが生成することが知られている。オクチルフェノールは環境ホルモンとしての疑いが持たれている。