コプラナーポリ塩化ビフェニル

[ コプラナーポリエンカビフェニル ]

解説

狭義のダイオキシン(PCDD)と似た構造を持つ物質で、ダイオキシン類のひとつ。
PCBは、基本骨格であるビフェニル基に置換する塩素の位置によって2つのベンゼン環が同一平面上になり扁平構造をとることがある。これをコプラナーPCBと呼び(コプラナーは共平面状構造を意味する)、構造的にダイオキシン(PCDD)やポリ塩化ジベンゾフラン(PCDF)に類似し、その他のPCBよりも強い毒性を示す。世界保健機関(WHO)や米国環境保護庁(EPA)では、以前からコプラナーPCBをダイオキシン類として位置づけていたが、日本でもダイオキシン類対策特別措置法(1999)において、PCDDおよびPCDFにコプラナーPCBを含めて“ダイオキシン類”と定義している。
PCBは、熱安定性、電気絶縁性に優れ、トランス、コンデンサー、熱媒体、ノーカーボン紙に用いられてきたが、難分解で生体に蓄積し、毒性を示すことから、現在は製造・輸入が禁止されている。

詳細解説

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