スケール
[ スケール ]
スケールとは魚のうろこから来た言葉で、鉄材、特に鉄管の内側、ボイラーや熱交換器の内壁などにつく湯あかのこと。
スケールは酸化鉄や炭酸カルシウム等の厚い金属酸化物の被膜で、流量の低下や熱伝導率の悪化等を引き起こし、器具の故障の原因になる。修理や洗浄による一時的な運転停止は、生産ロスやエネルギーの浪費につながる。
スケールに関連する水質項目としては、pH、Mアルカリ度、硬度、ケイ酸などがある。
スケール対策には、硬水を軟化するほか、すでに壁に付着したスケールを取り再度付着しないようにすることなどがある。用水に炭酸ガスを加え再炭酸化処理を施すと、再炭酸化により水のpHは下がり炭酸カルシウムは炭酸水素カルシウムとなるが、さらに水中に十分な従属性遊離炭酸を残すようにすれば炭酸水素カルシウムは安定化し、炭酸カルシウムを析出することはなくなる。