ホテイアオイ

[ ホテイアオイ ]

解説

熱帯アメリカ原産の多年生の水草。葉柄(葉と茎をつなぐ部分)の中央部がふくれて多胞質になり、浮力を得て水面に浮かぶ。花は8〜10月に高さ12〜15cmほどの花序(花をつけるための茎状の部分)につき、直径約3cm。花びらは淡い紫色で、内片は幅広く、上側の一片が大きく中央に黄色の斑点がある。1日しか咲かない。
明治時代に観賞用に輸入されたが、現在は暖地の池、水田、水路などに繁茂し、水の流れを妨げたり、水中に届く日光を遮断することなどから、害草とみなされている。一方で、旺盛な繁殖力を活かして水質浄化への利用も試みられているが、繁殖した植物体を定期的に回収する必要があり、いまだ試験的な段階といえる。

詳細解説

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