二次林

[ ニジリン ]

解説

伐採や風水害、山火事などにより森林が破壊された跡に、土中に残った種子や植物体の生長などにより成立した森林。
溶岩など土壌のない地盤に森林が成立していく過程と違って、土壌が存在する場合には、初めからカンバ類やマツ類などの陽性の樹木が成長し、長い年月をかけて、やがて陰性の樹木に置き換わり安定した森林(極相)となる。このような遷移を二次遷移と呼び、二次遷移の途中にある森林をおもに二次林と呼ぶ。
日本の森林の約36%を占め、カンバ類やマツ類などのような陽性の樹木が一斉に揃って生えた林が典型的である。二次林にはクヌギ、コナラの多い雑木林などのように、繰り返し伐採される萌芽林も多い(クヌギ、コナラなどは、伐採しても切り株から数本の芽を出して株状に成長する。萌芽林は、このようにして成長した樹木の多い林)。放置されると遷移が進行し、その過程で二次林に特有の動植物種が消失することがある。

詳細解説

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