低層湿原

[ テイソウシツゲン ]

解説

地下水位が高いため、地下水によって直接涵養されている湿原。湖沼や河川の近くに成立する。北海道から沖縄までの広い範囲に分布する。低地に多いが、高層湿原や中間湿原の周辺にみられる場合もある。
比較的富栄養な湿原で、ヨシやスゲ類が優占することが多い。人間の生活する都市域の近くに分布する場合が多く、水質汚染や開発による影響を受けやすい。また、地下水で涵養されているため、集水域の開発により地下水位が変化して影響を受けることが多く、周囲を開発しただけでも減少・消失してしまうことがある。

詳細解説

EICネット 環境用語集