佐渡トキ保護センター
[ サドトキホゴセンター ]
トキの保護増殖に取り組むための施設として、環境省が新潟県佐渡郡新穂村に開設(1967年開設後、1993年に現位置に移転)。環境省が各地に設置している「野生生物保護センター」のひとつ。トキの増殖事業の他、保護増殖に必要な資料の収集、中国の研究者との共同研究などを実施。
同センターで飼育されていた、日本産トキの最後の1羽となった「キン」は2003年10月10日に死亡。2005年7月現在、中国から寄贈された「友友」・「洋洋」など成鳥58羽とヒナ22羽の合計80羽が飼育されている。隣接して整備されている展示館ではトキの生態、トキ保護の歴史が展示されている。また、飼育中のトキをモニター映像や望遠鏡を用いて観察できる。
なお、佐渡においてトキの野生復帰を実現するため、環境省は新潟県と協力して、採餌、営巣、育雛、繁殖、飛行、天敵回避等の訓練を行うための施設(順化訓練施設)の建設に着手した(2004年)。