基準年
[ キジュンネン ]
文字通り基準となる年のことだが、環境分野ではもっぱら、地球温暖化対策に係る温室効果ガスの削減数値目標に際して基準となる年を指すことが多い。
気候変動枠組条約では、1990年を拘束力を持たない目標の基準年に採用した。この年は、世界がIPCC第一次評価報告書を承認することによって正式に気候変動を深刻な問題と認め、リオ会議につながる交渉を始めた年として大きな意義を持っていた。二酸化炭素、メタン、亜酸化窒素については、1990年を基準年としたが、産業起源の希少温室効果ガス(HFC、PFC、SF6)は、1995年を基準年とした。