導水事業

[ ドウスイジギョウ ]

解説

各種用水を水路、管渠などにより導き引き込むことであるが、ここでは主として環境保全のために行うものに焦点をあてる。
生活排水や工場排水による水質汚濁、悪臭、景観破壊といった環境問題や河川水量の減少や枯渇化により潤いのある川の姿が失われつつあり、水環境の改善の必要性が高まりを見せている中、国、県、市が協力して良好な水辺空間の創出を図るために、豊かな水量のある河川や処理浄水から、導水により枯れた川に清流を復活し、併せて親水性ある河道整備を行う事業。
「公害の防止に関する事業に係る国の財政上の特別措置に関する法律」(1971年)により掲げられた事業で、国土交通省は1997年の河川法改正を受けた「水環境整備事業」を、都道府県管理の2級河川などにも拡大し「川辺の生態系に配慮した事業」として中小河川にも対象を広げる考えである。

詳細解説

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