戦略的環境アセスメント

[ センリャクテキカンキョウアセスメント ]

解説

事業計画が固まった段階で行う現行の環境アセスメント(いわゆる事業アセス)より早期の、事業実施段階(Project段階)に至るまでの行政意思形成過程(戦略的な段階)の段階で行う環境アセスメントことをいう。戦略的段階とは、一般的に「Policy(政策)>Plan(計画)>Program (プログラム)」の三つのPの段階を指すと説明されているが、抽象的な概念であり、具体的にはどの段階からが戦略的環境アセスメントと呼びうるか、厳密な定義は難しい。
従前、計画アセスとよばれていたものより概念的には広く捉えられており、計画熟度が高まった事業の実施段階よりは環境配慮の柔軟な取り込みがしやすいと期待されている。環境庁(現・環境省)では、2000年8月に戦略的環境アセスメント総合研究会報告書をまとめたところであり、現在も導入に向けての検討が続けられている。また、先進的な自治体においても検討が始まっている。

詳細解説

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