指定化学物質
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1999年に制定された化学物質排出把握管理促進法(特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律)では、第一種指定化学物質がPRTR(環境中に排出あるいは廃棄物に含まれて移動した有害化学物質の数量を把握し、報告する制度)の対象となる。第一種指定化学物質は、有害性と暴露可能性の観点から、354物質が指定されている。
また、第一種指定化学物質は化学物質の性状及び取扱いに関する情報(MSDS)の提供も義務付けられているが、他にMSDSだけの対象となる第二種指定化学物質81物質がある。
なお、旧化学物質審査規制法において、第二種特定化学物質(難分解性で、人の健康を損なうおそれがあるもの)に該当する疑いがある物質として厚生労働大臣・経済産業大臣・環境大臣が指定するものを「指定化学物質」と呼んでいたが、2003年の改正に伴い、現在は「第二種監視化学物質」と改称された。