残留性有機汚染物質

[ ザンリュウセイユウキオセンブッシツ ]

解説

難分解性で環境中に残留し、食物連鎖を通じて生物に蓄積され、人の健康や生態系に影響を及ぼす性質を有する汚染物質のこと。POPs条約では、アルドリン、ディルドリン、エンドリン、クロルデン、ヘプタクロル、DDT、マイレックス、トキサフェン、PCB、ヘキサクロロベンゼン、ダイオキシンおよびフランの12物質がPOPsとして規制されている。
殺虫剤として使われるDDT(POPsの1つ)は、夏暑くなると大気に気散し、冬寒くなると地表に沈着することを繰り返して長距離を運ばれ、本来DDTが使われたことのない北極や南極の生物から高濃度で検出され、その影響が懸念された。
日本も批准したが、すでにこれら物質は既存法により対応済みである。

詳細解説

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