気候変動枠組条約
[ キコウヘンドウワクグミジョウヤク ]
大気中の温室効果ガスの濃度の安定化を究極的な目的とし、地球温暖化がもたらすさまざまな悪影響を防止するための国際的な枠組みを定めた条約。1992年に開催されたリオの地球サミットにおいて採択され、1994年3月発効。日本は、1992年に署名、1993年に批准。2002年12月現在の締約国数は、187カ国+EC。条約事務局はドイツのボンにある。
条約においては、1)締約国の共通だが差異のある責任、2)開発途上締約国等の国別事情の勘案、3)速やかかつ有効な予防措置の実施等の原則のもと、先進締約国に対し温室効果ガス削減のための政策の実施等の義務が課せられている。気候変動枠組条約の交渉会議には、最高意思決定機関である締約国会議(COP)の他、2つの常設の補助機関(SB)である、(1)実施に関する補助機関(SBI)と、(2)科学的、技術的な助言に関する補助機関(SBSTA)がある。