汚泥再生処理センター

[ オデイサイセイショリセンター ]

解説

し尿や有機汚泥の処理のみならず、有効活用を図ろうとする施設。
従来、し尿処理施設は、活性汚泥法によって分離された汚泥を脱水、乾燥、焼却し、上澄水は塩素等で殺菌して河川に放流してきた。一方、オイルショック以降、曝気槽処理の前処理として、嫌気性処理を行うものが増えてきていた。嫌気性菌によって、窒素やリンを除去しつつ効果的に分解することが出来、曝気槽の容量も小さく処理水の水質も向上するという効果があった。そうしたメタン醗酵法の重視をさらに徹底させたのが、汚泥再生処理センターである。
汚泥再生処理センターは、従来、し尿処理施設が行ってきたし尿や浄化槽汚泥の処理に加えて、新しく家庭生ごみ、事業系食品廃棄物、ペット糞尿などを受け入れ、堆肥化・メタン醗酵などの方法によって、有機性廃棄物が保有する化学エネルギーを有効利用しようとする施設である。し尿や有機汚泥は、メタン醗酵によってエネルギー回収(発電設備などへの供給)が図られ、消化汚泥等脱水・堆肥化処理されたものは農地へ還元される。

詳細解説

EICネット 環境用語集