[ セイブツチリガク ]
生物の分布を研究する学問。生物学の一分野。生物分布を分類学や地理学・地史学などの多様な側面から研究する。生物の地理的分布パターンを研究する「生物区系地理学」、特定の分類群の進化の過程を地理学的に解明する「歴史生物地理学」、生物相の成立・存続と環境との関係を研究する「生物生態地理学」などの分野に大別される。歴史生物地理学などでは、近年著しく発展している分子生物学的な手法が取り入れられ、生物種間の系統関係や地理的隔離の年代の推定などが行われている。