赤外放射
[ セキガイホウシャ ]
一般に地上、大気、および雲から出る光の波長3.0μ以上の長い領域(長波長放射)のことをいう。長波長放射は自然界に存在するあらゆる物体から放射されており、気象の分野で測定の対象となるのは、大気放射(雲、水蒸気、CO2等による放射)、地球放射(地表面からの上向き放射)及び放射収支である。赤外線は、可視光域中の赤色の波長より長い、特有の波長範囲(「スペクトル」)を有する。太陽と地球・大気系との温度差のため、赤外放射のスペクトルは、実質的に、太陽放射あるいは短波放射とは明らかに異なる。