[ イデンドクセイ ]
放射線(物理的要因)や化学物質(化学的要因)が遺伝形質情報を担うDNAや染色体に作用し、形質の変化(DNA遺伝子の突然変異)や染色体の異常(染色体の数量的変化と形態的変化)を誘発させる能力のことで、近年は総称として「遺伝毒性」と呼ぶようになりつつある。遺伝毒性試験にはいくつもの種類があるが、大きく遺伝子突然変異試験と染色体突然変異試験に分けられる。変異原物質は発がん性物質とは限らず、遺伝毒性試験は発がん物質のスクリーニングとして利用されている。