食品循環資源
[ ショクヒンジュンカンシゲン ]
すべての食品廃棄物のうち肥料・飼料などの原材料になるような有用なものを指していう。異物を含まないように分別・選別した各種の食品関連廃棄物で、油脂・油脂製品、メタンなども再生利用によりえられるもののなかに含まれる。
一般廃棄物では、水分の多い食品廃棄物の搬入は小規模清掃工場の燃焼管理を困難にし、不完全燃焼によるダイオキシン発生の危険性を増すが、それだけでなく、資源化が徹底して紙、プラスチックなどの高カロリー可燃物の混入が減ると、助燃剤が必要になるという問題も起きている。こうして、食品廃棄物の資源化技術が注目され、食品リサイクル法が制定(2000)された。
なお、国内で初めて狂牛病の発生(2001年 9月)が確認されて以来、肉骨粉を飼料化する場合の安全性が問題となり、現在、蓄牛の解体残渣は全量が焼却処分されている。