欧州委員会は、2007年～2013年期の財政枠組に付随する、調査研究などの政策パッケージ案の最後の部分を採択した。この提案は、(1)成長と雇用のための競争力、(2)市民権、自由、安全と公正、(3)自然資源の保全と管理　という3つの分野に関するものである。これらの政策パッケージの総費用は930億ユーロ（約13兆円）と見積られるが、これは、昨年、欧州委員会が採択した財政枠組に含まれている。今回の提案の中で、環境に関連するものとしては、以下のようなものがある。
●新たな「競争力と技術革新枠組プログラム（CIP）」では、環境技術や再生可能エネルギーの利用を増大させつつ、企業、業界の能力を高めることが盛り込まれた。
●新たな「健康及び消費者保護プログラム」で、健康問題に関する情報提供キャンペーンなどが扱われる。
●「自然資源の保全と管理」分野では、環境保護のために2007年～2013年期に76億ユーロ（約1兆円）が計上された。この他、農業政策や持続可能な漁業に向けた共通漁業政策改革なども盛り込まれた。【欧州委員会環境総局】