【国連】2005.05.06 発表
残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約(POPs条約)の第1回締約国会議が、5月2日から6日にかけて、ウルグアイで開催された。
会議では、POPs評価委員会が設立され、今後、POPsのリストに加えられる化学物質について評価していくこととなった。リストに追加される化学物質としては、4つの候補が上がっている。ノルウェーが提案している難燃剤のペンタブロモジフェニルエーテル、メキシコが提唱しているヘキサクロロシクロヘキサン(HCH、殺虫剤のリンデンを含む)、EUが提案している難燃剤のヘキサブロモビフェニル及び殺虫剤のクロルデコンである。なお、EUは、ノルウェーとメキシコの提案も歓迎している。
また、会議では、既に条約の対象物質となっているDDTについて、マラリア対策のため、25カ国で使用を継続する必要のあることが認められた。DDTの代替物質の開発状況については、3年間のうちに再び評価されることとなった。
さらに、環境中のPOPsレベルの減少状況を評価する方法についても合意された。バーゼル条約で昨年採択され、各国で適用されているPOPs廃棄物管理のためのガイドラインも支持された。
この他、POPs条約の事務局をジュネーブに置くというスイスの提案も歓迎され、受け入れられた。【UNEP】【イギリス環境・食糧・地方事業省】
下記アドレス:UNEPプレスリリース
http://www.unep.org/Documents.Multilingual/Default.asp?DocumentID=433&ArticleID=4788&l=en
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