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【原子力安全・保安院】2005.07.11 発表

高浜原発3号機の弁トラブル、分解点検時の表示スイッチ破損が原因に

 定期点検の計画をほぼ完了し、調整運転中だった中国電力(株)島根原発1号機(沸騰水型軽水炉、定格電気出力46万キロワット)で平成17年7月6日に、原子炉格納容器(ドライウェル)の圧力抑制室内に設置されていた真空破壊弁のうち1つの弁の全閉が確認できない状態となり原子炉が手動停止した件で、中国電力は17年7月11日付けで、原因究明と対策に関する報告書を原子力安全・保安院に提出した。
 真空破壊弁は一次系配管破断などが起こった場合に、発生蒸気が凝縮し原子炉格納容器が外圧によって変形することを防止するために設置されている弁。
 中電によると、手動停止後に弁を目視点検したところ、弁本体に異常はなかったが、弁の全閉を表示するための小型スイッチの一部が折損していた。
 定期点検で実施した真空破壊弁の分解点検までに、スイッチの損傷を引き起こす可能性のある作業を実施していないことから、中電は損傷の原因を、分解点検作業中にスイッチと弁体が接触したことによりスイッチの一部が損傷し、全閉表示ができなくなったと推定。
 当面の対策としては、弁の全閉表示用と全開表示用のスイッチを予備品に取り替え、残り7弁を含む全弁の健全性を確認したほか、再発防止策としては、原子炉格納容器真空破壊弁の分解点検作業時に、あらかじめ小型スイッチを取り外す手順を手順書に加え、また弁の分解点検時にはスイッチを取り替えるとした。
 なお報告を受けた保安院は、これらの原因と対策を妥当であるとしている。【原子力安全・保安院】

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