2012年の夏季オリンピックの会場にロンドンが選ばれた。
　1994年に、UNEPと国際オリンピック委員会（IOC）は、スポーツイベントにおける環境配慮を促進する旨の協力協定を交わしている。今回のオリンピック会場選考プロセスでは、UNEPは多くの候補都市と連携し、環境面でのアドバイスを行ってきた。
　ロンドン・オリンピックは、「ワン・プラネット・オリンピック」をコンセプトとし、生態系の限界や文化の多様性を尊重し、スポーツ・環境・地域および世界規模のコミュニティの遺産を創り出す、「最初の持続可能なゲーム」を達成することを目標としている。UNEPのテプファー事務局長は、オリンピックのための環境計画を実施に移すのはロンドンの務めだと述べ、UNEPも支援のための準備ができていると付け加えた。
　UNEPは2004年のアテネ・オリンピックでも環境に関する普及活動を行ってきた。2006年のトリノ・オリンピック（冬季）や2008年の北京オリンピックでも、オリンピック組織委員会と覚書を交わしている。【ＵＮＥＰ】