【国連】2005.08.19 発表
UNEPは、「イラク南部湿原の環境管理支援」プロジェクトの進捗状況について報告するため、8月24日に東京で、国際シンポジウムを開催する。
イラクの湿地帯は、1970年以降、上流でのダム建設と旧イラク政権による灌漑事業により、重大な被害を受けている。UNEPは、2001年に、湿地帯の90%が失われたことを示す衛星写真を公開し、世界に警告した。それに応え、日本政府は、国連開発グループ(UNDG)のイラク復興信託基金を通じて、UNEPにこのプロジェクトの資金を提供した。当プロジェクトは、戦略策定の促進、湿地帯の状況のモニタリング、イラクの意思決定者の能力の向上、水供給や衛生施設、湿地管理手法の提供を通して、湿地帯の持続可能な管理と回復を支援することを目指すものである。2003年8月にはイラク環境省が設立され、UNEPは、2004年3月から、日本やイギリス、ドイツの資金援助により、イラクの政府職員に対して、環境管理や汚染地のアセスメントに関する能力構築トレーニングを実施している。
今回の国際シンポジウムも、イラク復興信託基金を通じた日本政府の支援を受けて開催される。シンポジウムには、イラクの環境大臣や他の政府関係者、専門家、コミュニティーの指導者らが参加する予定である。シンポジウムは、アイデアや意見の交換を行うとともに、イラク南部湿原の環境管理プロジェクトが、イラクの環境復興や地域住民にどのように貢献してきたかを評価する場を提供するものである。【UNEP】
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