【国連】2005.08.24 発表
8月24日、東京で開催された「イラク南部湿原の環境管理支援」プロジェクトの進捗状況に関する国際シンポジウムにおいて、湿原が回復に向かっていることが報告された。
イラク南部湿原(メソポタミア湿原)は、旧サダム・フセイン政権下で、ほぼ壊滅的に破壊されてしまっていたが、新たな衛星写真によると、1970年代のレベルの40%近くまで回復したことが判明した。湿原全体は約9,000km2あったものの、2002年には僅か760km2にまで縮小。それが、2005年8月には、約3,500km2にまで回復した(1970年代の37%)。回復状況を正確に把握するためには、今後、土壌や水質に関する詳細な分析が必要となるが、この2年間で水や植生が急速に増加したことが明らかとなり、UNEPの科学者は、良い兆候だと確信している。
イラク南部湿原は、聖書に登場する「エデンの園」があった場所ではないかとも言われており、住民や野生生物、漁業にとって重要な生息環境となっている。【UNEP】
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