ブリヂストンサイクル（株）は２００５年９月７日、同社が販売していた中国製幼児自転車のバンドブレーキの摩擦材として、「労働安全衛生法施行令」で０４年１０月から使用が禁止されているアスベスト（白石綿）が含まれている疑いがあると発表した。
　白石綿が使用されていた可能性がある幼児自転車は０４年１０月から０５年８月まで同社が輸入販売していた「エコキッズ」、「ワンパク」、「シティレディ」、「ハローキティ」、「ＫＩＸ」などの自転車１万９，５００台。該当車種については、９月９日から各販売店でバンドブレーキの無償交換を開始する予定。
　なお同社によると、摩擦材は練り固められケースに覆われていることから、アスベストが飛散するおそれなどは少ないという。
　またブリヂストンサイクルの発表を受け、自転車産業を所管する経済産業省は７日中に同社に対し、（１）事実関係を究明しその結果を公開すること、（２）現在販売中の該当車種について代替品と交換すること、（３）消費者対応に万全を期すこと、（４）代替品との交換はできるだけ早急に行い、状況を経済産業省に報告すること−−の４点を指示。
　さらに厚生労働省と共同で、社団法人自転車協会、日本チェーンストア協会などを通じて、日本に輸入されている中国製自転車のアスベスト使用を緊急調査することも決定した。【経済産業省】