農林水産省は平成１７年９月２６日、有機農産物加工食品の認定製造業者である有限会社遠藤青汁大阪研究所（本社：大阪府堺市、認定工場：三重県名張市）について、認定製造業者の認定取消に相当する不適正な有機ＪＡＳマーク使用を行っていたとして、同社の認定取消しに関する聴聞を開催することにし、９月２６日付の官報にも公示した。
　遠藤青汁は、有機農産物加工食品のＪＡＳ規格で使用が認められていない食品添加物である高度さらし粉などを、有機農産物の洗浄に使用しないとする申告を登録認定機関に行い、認定製造業者の認定を受けていたにもかかわらず、高度さらし粉、コハク酸、コハク酸一ナトリウム、コハク酸二ナトリウム、硫酸ナトリウムなど、有機ＪＡＳ規格違反の添加物で洗った有機農産物を冷凍清涼飲料水の原料に使用。この冷凍清涼飲料水に不正に有機ＪＡＳマークを付して販売していたという。
　今回の聴聞は１７年１０月５日１３時３０分から１５時まで、東京・霞ヶ関の農林水産省会議室で実施される予定。【農林水産省】