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[海外エコニュース一覧]

【イギリス】2005.10.06 発表

気候変動により 移動性野生動物に大きな影響 ウミガメは全部メスに?

 気候変動によって、渡り鳥などの移動性野生動物に、繁殖や移動の障害、伝染病の増加といった悪影響が及ぶおそれがある・・・イギリス環境・食糧・地方事業省より、こうした警鐘を鳴らす報告書が公表された。
 この報告書は、「気候変動と移動性野生動物種」というタイトルで、同省の委託により、イギリス鳥類学協会の率いるグループが作成したものである。
 報告書では、気候変動が移動性野生動物に及ぼす様々な影響が示されている。例えば、ウミガメは孵化するときの水温によって性別が決まってしまうため、全てメスの個体になってしまうおそれがある(訳注:水温が高い場合)。また、海面上昇によって、カリブ海では、ウミガメの産卵場所の3分の1が失われる可能性がある。クジラの出生率が減少してしまったり、サハラ砂漠を横断する渡り鳥は砂漠の拡大で影響を受けたりするおそれもある。
 生物多様性担当のジム・ナイト大臣(政務次官)は、報告書の発行を歓迎し、気候変動への適応に関する政策やプログラムの策定に当たって、情報源になると歓迎した。この報告書は、EU 自然保護局長会議(10月5日~7日 スコットランドで開催)において、披露された。
 なお、イギリスは、11月にケニアのナイロビで開催される、ボン条約(移動性野生動物種の保全に関する条約)の締約国会合で、気候変動に関する国際的な研究を呼びかける決議を提出する予定である。【イギリス環境・食糧・地方事業省】

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