【環境省】2005.11.10 発表
環境省は「残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約(POPs条約)に基づき実施した、POPsモニタリング調査の2004年度分の結果をまとめ、05年11月10日に公表した。
この調査はPOPs条約の対象になっている化学物質の環境中濃度の把握や国内実施計画策定のための基礎資料として、02年度から開始されたもので、条約対象12物質のうち、PCB類、HCB、DDT類、アルドリン、ディルドリン、エンドリン、クロルデン類、ヘプタクロル類、マイレックス、トキサフェン類の10物質を調査対象としている。
全国42地点で水質、63地点で底質、37地点で大気、23地点で生物についての調査を実施し、02年度、03年度同様、全調査地点の8割を超える地点・試料でPOPsが検出されたが、その濃度レベルは全体的には横ばいか低減傾向にあると報告。
ただし水質・底質調査で、港湾や大都市圏沿岸の準閉鎖系海域など、特定の地域に比較的高濃度の物質が検出された事例がわりあい多く観察されたことや、国内で使用記録がないトキサフェン類、マイレックスが大気中や沖合魚から微量検出されたことを問題点として指摘。
今後は東アジアや地球レベルのPOPs長距離移動も視野に入れた継続的な監視、解析が今後求められるとした。【環境省】
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