２００５年１０月５日から１１月１０日までの３次にわたる協議の結果、０５年の漁業関係決議案が作成された。
　この決議案には例年と同じく、違法･無報告･無規制（ＩＵＵ）漁業や過剰漁獲能力の問題への対応、各国・各地域漁業管理機関（ＲＦＭＯ）などによる漁業管理強化の必要性が記載されたほか、０４年から議論されている公海深海底の保護問題に関して、（１）０４年決議の関連部分実施促進、（２）各地域漁業管理機関による脆弱な海洋生態系保護のための適切な措置実施、（３）地域漁業管理機関がない海域での新たな地域漁業管理機関設立の歓迎、（４）脆弱な海洋生態系保護のための暫定的メカニズムの設立に向けた各国の協力加速、（５）０４年決議に基づき各地域漁業管理機関がとった措置に関する０６年国連総会への報告−−などの内容が掲載された。
　また、このほかに０５年３月に開催されたＦＡＯ水産委員会・同漁業大臣会合の結果を歓迎すること、ＦＡＯによる「漁業操業における海亀死亡の削減のためのガイドライン」の完全実施を求めることも盛り込まれた。
　決議案は０５年１１月２８日の国連総会で承認される予定。【水産庁】