【国連】2005.11.11 発表
環境へのスポーツの影響と貢献について考える「第6回スポーツと環境世界会議」が、11月9日から11日にかけて、ケニアのナイロビで開催された。
今年の会議のテーマは、「スポーツ、平和、環境」。100カ国から約350人の代表(各国のオリンピック委員会、国際機関の代表や著名なスポーツ選手など)が集まり、最終日には「スポーツ・平和・環境に関するナイロビ宣言」が採択された。
また、9日にはトリノ・オリンピック組織委員会(TOROC)が、オリンピックを楽しく、環境にやさしいイベントとすることを目的とした「トリノ・サステイナビリティ報告書」を発表した。報告書には、温室効果ガスの削減、人工降雪機における水使用量の最小化、環境にやさしいホテルの促進といった取組みが示されている。この一つに、トリノ冬季オリンピックをカーボン・ニュートラルにすることを目指すHECTOR計画がある。トリノ冬季オリンピック及びパラリンピックに伴って排出されるCO2は、12万トンを超えると見積もられているが、HECTOR計画では、これを、京都議定書に従った国内外での再生可能エネルギー事業、エネルギー効率化事業及び植林事業によって相殺する。オリンピックに伴う全てのCO2排出量を相殺するのは、トリノ冬季オリンピックが最初である。
この他、国際オリンピック委員会(IOC)は、持続可能な発展原則に基づいて、スポーツ関係者に手法と実践的なツールを示す「スポーツ・環境・持続可能な発展に関する手引書」を公表した。これは、スイス連邦技術研究所(EPFL)のタラデラス教授によって策定されたものである。【UNEP】
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