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[海外エコニュース一覧]

【国連】2005.10.31 発表

UNEP 第11回世界湖沼会議開催 アフリカの湖の窮状を訴える

 UNEPは、第11回世界湖沼会議(10月31日よりケニアにて開催)の冒頭、アフリカの湖について、ここ数十年の衛星写真を集めた「アフリカの湖沼アトラス」を公開した。一連の写真から、ここ数十年のアフリカの湖の変化が伺われる。例えば、ガーナのSongor湖は、塩の生産のために急速に縮小しており、また、ザンビア川流域では、Cabora Basaダム設置のため、河川システムが大きく変わってしまった。アトラスは、2006年に出版される予定で、ビクトリア湖、ジュジュ湖などの写真も盛り込まれている。
 UNEPのテプファー事務局長は、湖の経済的価値を訴えるとともに、新たに発表されたデータによって、世界湖沼会議では、これらの水域の保全・回復に向けた議論が活発に行われることを望むと述べた。
 また、テプファー事務局長の懸念は、今回、同時に発表された報告書「アフリカの国際水系における水をめぐる政治の脆弱性及び回復力」に集約されている。同報告書は、UNEPとアメリカのオレゴン大学がまとめたもので、水系を共有する国々の間で、地域協定を強化する必要性を説いている。例えば、西アフリカを流れるボルタ川流域では、今後20年で人口は2倍の4000万人に達するが、反対に降水量及び河川の流量は除々に減少し、また温暖化のため蒸発量は増加している。同報告書は、ボルタ流域における水の使用は限界に達しており、水資源管理のため、流域国の密接な協力が必要である旨強調している。【UNEP】

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