【文部科学省】2005.12.02 発表
三菱マテリアル(株)総合研究所(埼玉県さいたま市)内全域を対象にした未把握放射性物質の有無についての調査結果で、一部の土壌に自然界レベルを超えるウラン、トリウムが含まれていたとの結果が判明したことなどを踏まえ、文科省は平成17年12月2日、同社に対し、周辺環境への影響を監視する観点から、地下水中の放射性物質濃度を継続調査するよう指導を行った。
この調査は、平成16年8月に同社総合研究所の床下からガラスびん21本に入った放射性物質がみつかった件に関連し、文部科学省が指示していたもの。
三菱マテリアル側の調査結果では、(1)敷地内5,234地点を対象とした地表面の放射線量測定で、1時間あたり0.10マイクロシーベルトを超えた地点が44地点みつかったこと、(2)この放射線量測定結果を踏まえて行った、804地点のボーリング調査結果で、研究所北西地区など一部にウラン238、トリウムの値が高い場所があったこと、(3)研究所内10地点で採取した地下水に含まれるウラン・トリウムの量はいずれも検出限界以下であったこと−−が示され、また対策として(一)自然界レベルを超えるウラン、トリウムを含む土壌の周囲に立入禁止区域を設け、鉄板で地表面を覆ったこと、(二)ボーリング調査で特にウラン、トリウムの値が高かった土壌を今後回収し敷地内の特別な施設に保管する方針であること−−が報告されていた。【文部科学省】
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/17/12/05120200.htm
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