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【環境省】2005.12.21 発表

16年度ジュゴンと藻場の広域的調査の結果概要まとまる

 環境省が平成16年度に実施した「ジュゴンと藻場の広域的調査」の結果概要が17年12月21日に公表された。
 ジュゴンは、ワシントン条約(絶滅のおそれのある野生動植物種の国際取引に関する条約)では、最も厳しく規制される付属書1リストに登録されている哺乳動物。とりわけ沖縄のジュゴンは、世界的な分布の北限と言われ、生息数も非常に限られていると推測されている。
 「ジュゴンと藻場の広域的調査」は沖縄本島周辺海域に生息するジュゴンの保護策検討のための基礎資料として環境省が13年度から実施しているもの。
 16年度は(1)これまで未調査だった海草藻場での食跡調査、(2)過去にジュゴンのの食跡が近辺の多く確認されている海草藻場の利用状況調査、(3)航空機によるジュゴンの行動調査−−などが実施された。
 このうち7か所で実施した食跡調査では、沖縄本島西海岸中部の古宇利(こうり)島南部の藻場でジュゴンによる食跡が確認されたことが報告されている。
 また2海域の4か所を対象にした海草藻場の利用状況調査では、古宇利島南部の東側、西側、東海岸北部の嘉陽東側、西側などあちこちで食跡が確認されたため、環境省は「ジュゴンは継続的に同じ藻場を採餌場所として利用しているわけではないことが示唆された」と考察している。
 一方、8回実施した航空機によるジュゴンの行動調査では、のべ9頭(単独で5回、2頭で2回)のジュゴンをのべ22時間6分調査することに成功したとしている。
 なお環境省では、これまでの調査の中で情報収集が十分でない、藻場の利用状況、ジュゴンの日周行動などの生態を把握するため、17年度調査にも引き続き、藻場の利用状況調査、航空機によるジュゴンの行動調査などを実施しているところ。【環境省】

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