【イギリス】2005.12.07 発表
イギリス環境・食糧・地方省と地方開発局(RDS)は、硝酸塩警戒ゾーンに関する行動プログラムの改正について、農業者からの意見を募集する。
EUの硝酸塩指令は、行動プログラムを4年に一度、見直さなければならないと定めている。既存の対策では、硝酸塩汚染から水を守る十分な効果が得られておらず、対策を強化する必要性があるという兆候が見られる。環境・食糧・地方省は、変更後の対策のあり方について欧州委員会と協議を続けており、農業者からの意見は、この協議に反映される予定だ。
現時点では、行動プログラムの改正点として、以下のような事項が考えられている。
●草地や耕作地における、肥料およびスラリーの散布上限値を引き下げ、1ha当たり170kg(窒素分、農地全体の平均値)とする。
●全ての土壌のタイプについて、「閉鎖期間」を導入し、その期間の長期化を図る。
●閉鎖期間の改正に対応し、スラリーの貯蔵能力の向上を求める。
また、同省は、気候や土壌のタイプに応じて、農業者が異なる行動プログラムルールを選択することができるよう、対策の実施について、対象を絞ったアプローチをとることを検討している。【イギリス環境・食糧・地方省】
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