イギリス環境・食糧・地方省とスコットランド、ウェールズ、北アイルランドの関係省庁は、12月8日、海洋環境の保護に関する報告書を公表した。
　この報告書は、2004年に実施された「海洋自然保護レビュー」でなされた16件の勧告に対して、回答するものである。
　報告書では、政府が、レビューで勧告された事項の多くを既に実施していることが指摘された。また、海洋自然保護のための新たな戦略目標を設定し、その達成のための全体的なアプローチを描くとともに、海洋の多様性を保全するために、海洋保護地区のネットワークを構築するというイギリス政府の約束が確認された。さらに、持続可能な開発目標を達成していくために、空間利用計画など、より広範な海洋管理制度を利用する方法も示された。
　環境・食糧・地方省のブラッドショー大臣は、エネルギー産業、砂利採取業、漁業などが同じ場所を利用しようとして海洋環境への圧力が高まっていると指摘し、海洋環境の質を保全しながら、海洋が、こうした経済活動やそれに依存しているコミュニティを支え続けていけるよう適切に管理していくことが、これまで以上に重要になっていると指摘した。【イギリス環境・食糧・地方省】