欠陥の可能性があることが判明した（株）島津製作所製の環境大気測定用窒素酸化物計（ＮＯｘ計）について、環境省が全国の測定局を対象に、設置状況の緊急調査を行った結果、平成１７年１２月２８日までに、設置測定局が４１自治体の１２３局（ただしうち国設局は２局）にのぼり、うち５２局でデータの不具合が発生していたことが判明した。
　問題が判明した島津のＮＯｘ計には、日本工業規格（ＪＩＳ）に記載されている「光学フィルター」が装着されておらず、ＮＯ２の測定値が実際よりも最大０．０１～０．０１５ｐｐｍ程度低くなる可能性が指摘されている。
　なお環境省は今回の緊急調査の結果を受け、（株）環境管理センターに調査検討を依頼。センターは「環境大気測定器の信頼性評価検討会を設置し、（１）島津製ＮＯｘ計の特性、（２）過去の測定データの検証、（３）再発防止の仕組み−−について３月末までに報告書をまとめる予定。この検討会の配付資料や議事概要は環境省ホームページで公表される見込み。【環境省】