農林水産省は平成１８年１月２５日、１７年度の「バイオマス利活用優良表彰事業」で、５８事例の応募の中から、農林水産大臣賞２点、農村振興局長賞１０点、（社）日本有機資源協会会長賞５点、（社）地域資源循環技術センター理事長賞２点、バイオマス活用協議会会長賞６点を決定したと発表した。
　この表彰事業は家畜排せつ物、食品廃棄物、間伐材など、これまで十分利用されてこなかったバイオマス資源を農林水産業に有効に利活用している自治体、関係機関・団体を顕彰するためのもの。
　今回、農林水産大臣賞に決定したのは、愛知県田原市・グリーンサイトジャパンと北越製紙（株）。
　田原市・グリーンサイトジャパンは、１００％民間出資の特別目的会社が建設・管理運営する「田原リサイクルセンター炭生館」での可燃ゴミを原料とした燃料代替品・保温材代替品製造、北越製紙はパルプ製造工程から発生する黒液を燃料とした発電と熱利用、上白古紙を混ぜたバイオマスプラスチック製品の原料となるペレット製造が評価された。
　なお受賞団体に対する表彰は、地方農政局ブロックごとに開催されるバイオマスシンポジウムの場などを活用し実施する予定。【農林水産省】