絶滅のおそれがある日本の野生生物種の生息情報などをまとめた「レッドデータブック」のうち、クモ形類、甲殻類などのリストの改訂版の内容が、平成１８年２月８日までにまとまった。
　このレッドデータブックは、平成３年に出版された「日本の絶滅のおそれのある野生生物　無脊椎動物編」のうち、クモ形類・多足類、甲殻類などの動物群の改訂版にあたるもの。１２年に環境省が公表した絶滅のおそれがある野生生物の種のリスト（レッドリスト）に基づき、種ごとの生物学的特性のほか、分布域、生息状況、生存を脅かしている原因−−などの情報を最新のものに改めた。
　記載件数は野生絶滅種（飼育下でのみ存続している種）が１、絶滅のおそれがある種・亜種が３３（絶滅危惧１類１０、絶滅危惧２類２３）で、これに準絶滅危惧種や情報不足だった種を加えた全掲載種数は１０１にのぼる。
　なお、入手希望者は(財)自然環境研究センターから定価２，１００円（税込）で直接購入できる。【環境省】