【ドイツ】2006.02.01 発表
ドイツの連邦内閣は、2月1日、航空騒音法改正案を承認した。法案改正の目的は、飛行場周辺地域に住む人々の騒音被害を改善し、騒音を原因とする利害関係者の紛争を回避することにある。
改正法案の重点は次のとおり。
●既存の飛行場における「保護ゾーン1」の日中の制限値は、10デシベル下げられ、65デシベルとなる。飛行場の新設や拡張の際は、60デシベル以下になるよう、周辺住居向けに防音壁を設置することが求められる。この制限値は、飛行場の計画確定の段階でも義務付けられる。現行の航空騒音法では、75デシベル以上の騒音の際に、防音壁の設置が義務付けられている。
●深夜の発着がある飛行場のために、「夜間保護ゾーン」が設置される。これは、周辺地域の住民が睡眠障害などの健康被害を受けることを防ぐものである。既存の飛行場については、夜間飛行による騒音が55デシベルを超える場合や、定期的に特に騒音の激しい飛行が行われる場合に、寝室に防音措置が施される。飛行場の拡張の際の制限値は、2010年までは53デシベル、以降は50デシベルに設定される。
●騒音被害を受ける飛行場周辺地域では、十分な空間を確保し、将来的な紛争を回避するために、住居の新築などが制限される。
【ドイツ連邦環境省】
http://www.bmu.de/pressemitteilungen/pressemitteilungen_ab_22112005/pm/36590.php
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