環境省は「中国北西部生態系保全プロジェクト」に関するワークショップを２００６年２月２７日・２８日に、東京・港区の社団法人海外環境協力センター会議室で開催する。
　草原の乾燥化、干ばつ、土地の劣化によって黄砂が頻発している中国北西部については、００年２月に中国で開催された「第２回日中韓三か国環境大臣会合（ＴＥＭＭ）」で、生態系修復を目的とした「中国北西部生態系保全プロジェクト」の実施が合意され、これまで、中国・内モンゴル自治区での「砂漠化と黄砂に関するセミナー」の開催や、生態系の修復と畜産技術・施設改善を通じた社会経済水準の向上を同時に行う「エコ・ビレッジ建設モデル事業」が実施されてきた。
　今回のワークショップは、日中韓の専門家らが実施中のプロジェクトや今後の協力について情報・意見交換を行うとともに、日本のさまざまな機関による中国の乾燥地域での生態系調査との連携を促し、より効率的、効果的なプロジェクト実施をめざすもの。
　プログラムとしては、エコビレッジ建設事業の概要紹介、草地・水・土壌管理技術など日本が持つ各種技術の紹介−−などが行われる。【環境省】