メインコンテンツ ここから

[海外エコニュース一覧]

【国連】2006.02.07 発表

全ての化学物質をカバーする、国際的な化学物質管理戦略に合意

 2月4日から6日まで、アラブ首長国連邦のドバイで開催された国際化学物質管理会議において、「国際的な化学物質管理のための戦略的アプローチ(SAICM)」が採択された。続いて開催されたUNEP第9回管理理事会特別会合・グローバル閣僚級環境フォーラムにおいても、SAICMは支持された。
 SAICMは、政治宣言(ドバイ宣言)、目的等を設定した包括的方針戦略、及び約270の活動を盛り込んだ世界行動計画で構成される。ドバイ宣言では、2020年までに、化学物質が、健康や環境への影響を最小限とする方法で生産・使用されるようにするという目標が掲げられている。また、SAICMには、化学物質のリスク評価や、国際的に調和のとれたラベリングなどに関する事項が規定されている。
 UNEPのテプファー事務局長は、これまで、化学物質関係の条約では、一群の化学物質を一つずつチェックしていく方法がとられていたが、こうした方法が非実践的になってきていたと指摘した上で、SAICMによる新たなアプローチを歓迎した。欧州委員会も、オゾン層破壊物質に関するモントリオール議定書のように特定のグループの化学物質のみを対象にするのではなく、すべてのタイプの化学物質を適切に管理することを推進する初めての世界的なプロセスだと歓迎した。
 なお、EUの提案により、途上国が取り組みを開始できるよう、初期的な支援を行う「クイック・スタート・プログラム」が合意された。【UNEP】【欧州委員会環境総局】【オランダ住居・国土計画・環境省】

前のページへ戻る

【PR】

ログイン

ゲストさん、

[新規登録] [パスワードを確認]

エコナビアクションメニュー

【PR】

  • 東京環境工科専門学校 コラム連載中!
  • Arch Joint Vision
フォローする

【PR】