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【原子力安全・保安院】2006.03.03 発表

福島第一3号機のハフニウム板型制御棒2本にひび・欠損

 平成18年3月3日、福島第一原発3号機(沸騰水型、定格電気出力78万4,000キロワット)で使用されているハフニウム板型(注1)制御棒1本にひび、もう1本にひびと欠損が確認され、東京電力(株)は同日、このことを原子力安全・保安院に報告した。
 東京電力では福島第一6号機(沸騰水型、定格出力110万キロワット)で18年1月に17体あるハフニウム板型制御棒のうち9体にひび・破損があることが確認され、保安院でも沸騰水型原子力発電所を設置する全事業者に対し、同制御棒の健全性を点検するよう指示を行っているところだった。
 なお保安院は、3号機のひびについて、すでに原因究明を開始している6号機のひびと同様のものであるか原因究明を行っていく方針。
 6号機のひび発生原因に関しては、東電による調査と、保安院独自のに原因究明調査が進められている。

(注1)ハフニウムは原子番号72の元素。チタン族元素の一つで熱中性子の吸収断面積が大きいため、原子炉の制御棒の材料に利用されている。制御棒は炉心内で生成される中性子数を調整し、原子炉出力を制御する棒また板状物質。【原子力安全・保安院】

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