環境省は全国３か所の産業廃棄物処理施設で低濃度ＰＣＢを含む絶縁油の焼却実証試験を実施することにした。
　ＰＣＢを使用していない変圧器（トランス）の中に、実際には低濃度ＰＣＢに汚染された絶縁油が含まれているケースが数多くあることが判明しているため、これらの低濃度ＰＣＢ汚染絶縁油の処理体制整備が現在の課題となっている。
　今回の実験は、１，１００℃以上の高温で焼却可能な既存産業廃棄物処理施設・溶融施設で、低濃度ＰＣＢに汚染された絶縁油が安全・確実に処理できることを確認することが目的。
　具体的には、光和精鉱（株）戸畑製造所（福岡県北九州市）、（株）カムテックス福山工場（広島県福山市）、（財）愛媛県廃棄物処理センター東予事業所（愛媛県新居浜市）の３か所で、数１０ｐｐｍ程度のＰＣＢを含む絶縁油を焼却し、排ガス・排水中のＰＣＢ濃度を分析する。
　なお光和精鉱戸畑製造所での実験実施は１８年３月１３日～１５日、カムテックス福山工場での実験実施は１８年３月２０日～２２日、愛媛県廃棄物処理センター東予事業所での実験実施は１８年３月２０日、２２日、２３日。【環境省】