【ドイツ】2006.03.08 発表
ドイツ内閣は、3月8日、化学物質令改正第10次政令を承認した。この政令は、多環芳香族炭化水素、トルエン、トリクロロベンゼンの使用を制限することを目的にしている。
多環芳香族炭化水素の中には、発ガン性を有し、生殖器官に害をもたらすものも多い。連邦環境庁の調査で、90年代の終わりに、タイヤへの使用を通じて、土壌や水が汚染されたことが分かっており、この政令では、タイヤ生産には多環芳香族炭化水素の少ない油を使用をすることを求めている。また、接着剤や塗料の溶剤に使用されているトルエンや1,2,4-トリクロロベンゼンは、環境・人体に悪影響を及ぼす物質であり、使用の制限を求めている。
同政令によって、「危険な物質および調剤の上市と使用の制限に関する理事会指令 (76/769/EEC)」の第27次改正および第28次改正が国内法に転換される。政令の施行には、連邦参議院の承認を必要とする。【ドイツ連邦環境省】
http://www.bmu.de/pressemitteilungen/pressemitteilungen_ab_22112005/pm/36757.php
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