ハシリヒキガエル、黒ライチョウ、ホオロジや、絶滅の危機に瀕しているチョウ類など、希少な動物の保護に対して、イギリス環境・食糧・地方省は、イングリッシュ・ネーチャー（独立政府機関）を通して、380万ポンド（約7億6千万円）の助成金を交付した。
　これらの資金は、イングランドで動物保護を行う33のボランティア団体に対し、2年間提供される。これは、イングリッシュネーチャーが運営する「カウントダウン2010年　生物多様性行動基金」から提供するもので、2010年までに生物多様性の喪失を食い止めるという政府公約の達成に貢献するものである。各団体に対する助成額は、2年間で5万～45万ポンド（1千万円～9千万円）。
　今回、数多いプロジェクト申請の中から選定した基準は、(1)イングランド生物多様性戦略の目標の達成に、どのように貢献できるのか、(2)地方自治体や国の生物多様性行動計画にどのように貢献できるのか、(3)どのように地元の参加、便益を達成するのか、となっている。【イギリス環境・食糧・地方省】