【環境省】2006.04.07 発表
工業原料として使用されているテトラクロロ無水フタル酸(TCPA)を合成する際に、「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律(化審法)」の第1種特定化学物質であるヘキサクロロベンゼン(HCB)が副生することが判明した件に関連して、化審法を所管する環境省、厚生労働省、経済産業省の3省は、副生化学物質に関する削減レベルを検討する合同専門家委員会を新たに設置し、平成18年4月7日にその第1回会合を開催した。
この委員会は、化学物質の合成過程で非意図的に副生する化審法の特定化学物質について、技術的・経済的に実現可能な最良の削減可能レベル(POPs条約でいうBAT削減レベル)を検討、評価することが目的で、3省から委嘱を受けた、化学・材料、工業プロセス、分析、経済、環境、統計学・品質管理などの専門家で構成されている。
第1回会合では、ヘキサクロロベンゼンの副生や、今後の検討の進め方について3省からの説明に基づき議論が行われ、その結果、TCPAの製造・輸入事業者や、テトラクロロ無水フタル酸を原料として製造される顔料(ソルベントレッド135など)の製造・輸入事業者らからのヒアリング実施と、HCB削減に関するBAT削減レベルの早急な検討が了承された。【環境省】
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