【環境省】2006.04.28 発表
国土交通省と環境省は平成18年秋から東京港の竹芝ふ頭で、船舶のアイドリングストップ実験を行うことを決めた。
2省が想定している船舶のアイドリングストップとは、船内照明や空調など、接岸中の船舶が必要とする電力を陸上から供給し、船内エンジンから排出されるCO2、NOx、SOxなど削減するもの。この方式は、港湾の温暖化・大気汚染対策の有効な施策の1つとされており、18年3月にロンドンで開催された国際海事機関(IMO)海洋環境保護委員会でも接続方式の標準化などが議論された。
今回の実験では、東海汽船(株)所有の貨客船「さるびあ丸」を使い、陸上側施設と船舶側施設の接続実験、緊急時の対応実験、排出ガス削減効果の把握などを行う。実験期間は18、19年度の2年間を予定しており、最終的にこの方式での陸上施設整備や運用に関する手引書案をまとめる予定。
なお、国土交通省港湾局の試算によると、日本国内の全ての内航船がこのようなアイドリングストップを実施した場合、東京ドーム約400個分に相当する年100万トン程度のCO2が削減できる可能性があるという。【国土交通省,環境省】
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=7091
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